Unityの動作環境

ゲームエンジンUnityを動かすための最小限のスペックと推奨スペックの一例をご紹介します。すでにお持ちのPCが最小限のスペックを満たしているならばインストールして遊んでみましょう。もしプログラミングに向いているなら面白く感じると思います。

後先考えず、まずは触ってみることから可能性は拓けます!

目次

持っているPCでUnityが動くか?

Windows PCかmacをお持ちであれば、Unityが動く可能性があります。

  • メインメモリー:4GB以上
  • HDD or SSDストレージの空き領域:20GB以上
  • Windows10以降の64-bit OS、あるいは最新のmacOS

とりあえず、上記を満たしていたらUnityが動く可能性が高いです。インストールしてみてください!

中古PCを購入する場合は、CPUとビデオカードの要件も確認してください。それぞれ、SSE2命令サポート、shader model 4.0(DX10対応)という条件があります。ただ、どうせ購入するなら推奨環境をご覧ください。

確認方法

Windows10での確認方法です。他のOSでも似たような操作でチェックできると思います。まずはメインメモリーの容量と、OSとプロセッサーのビット数を確認します。

  • Windowメニューを右クリックして、システムを選択します

  • 実装 RAMの欄が4GB以上ならメインメモリーはOKです。以下の例は16GB積んでいることを表します

  • システムの種類の欄に、64-bit operating system, x64-based processorのなど、64-bitとあれば大丈夫です。32-bitだと使えません

次にストレージの空き領域の確認です。

  • タスクバーからエクスプローラーを起動します

  • PC(あるいはローカルディスクCなど)をクリックします

  • 右の欄を一番下までスクロールさせると、ストレージの空き領域が確認できます

上記であれば、358GB残っているということです。ここが20GB以上あれば試すことはできます。余裕をもって作業するには100GB程度あると安心です。

以上をクリアできていればとりあえず動くと思います。

メインメモリーが4GBの場合の注意点

メインメモリーが4GBあれば動きはするのですが余裕はありません。以下、UnityとコードエディターのMono Develop、それからGoogle Chromeを開いた状態のメモリー使用量です。

OSが何をしているかによって変わりますが、すでに2GB以上使ってしまっています。2GBのPCではUnityは動きそうにありません。

上記は一昔前の環境で、今はGoogle Chromeとかはさらに激しくメモリを消費します。4GBだとUnityを使いながらWebブラウズをすると激重になりそうです。行ける!という手応えがあったら、メインメモリの増設か、新しいPCの購入に踏み切った方が人生全体で考えるとお得ではないかと思います。

初心者はWindowsがオススメ

Unityはmacが原点なのですが、エディター事情を考えると初心者の方はWindows11を選ぶのが無難です。WindowsならばUnityのインストール時にVisual Studio 2019 Communityを一緒にインストールでき、コード補完やUnityとの連携がすぐに使えます。

macの場合は同様の環境を構築するためにVisual Studio Codeをインストールしてから手動でいくつか設定する必要があります。また、更新時に設定ファイルを手動で修正する必要があったりとなかなか面倒です。macではJetBrain社の有料のエディターであるRiderエディターがないとかなり大変です。

https://www.jetbrains.com/ja-jp/dotnet/promo/unity/

新しくPCを購入する場合、特別な理由がないのであればWindows11をおススメします。

推奨環境

PCがない、あるいは、ある程度使えるようになってスペックが足りなくなってきたので新調したい、という場合のスペックの目安を2通りご紹介します。

カジュアルゲームを作ることにして安く済ませたい場合

あれこれ手を出さず、個人開発レベルのスマホやWeb向けのカジュアルゲームを開発することを想定したスペックです。

  • メインメモリー:8GB以上
  • ストレージ:SSD 512GB以上
  • ビデオカード:グラフィックに拘らなければオンボードでも
  • CPU:Intel Core i3以上
  • OS:Windows11 (64-bit)以降

このぐらいであれば安めに抑えることができます。私がUnityRoomで公開している最初の頃のゲームはこのぐらいのスペックでメインメモリは4GBで開発していました。この中で特に大事なのはメインメモリとSSDです。Unityは扱うデータが大きいので、メモリのアクセス速度は大切です。

快適に使いたい場合

3年程度は不自由なく使えて、いざという時にVRやAIにも手が出せる、という想定です。

  • メインメモリー:16GB
  • ストレージ:SSD 512GB (データ用にHDD 1TBが追加できれば安心)
  • ビデオカード:GeForce1060以上
  • CPU:Intel Core i5以上
  • OS:Windows11 Home (64-bit)

一通りのことをこなせる最低限の性能はこんな感じだと思います。ビデオカードは最小限の感じなので、予算に余裕があるならリアルタイムレイトレができるような良さげなやつを選ぶと楽しみが広がると思います。

OSはWindows11ならHomeで大丈夫です。私はHyper-Vが必要かなと思ってProにしてみましたが、実際に使ってみるとVirtualBoxの方が使いやすく、Proの恩恵は受けてません…。Unityを使う分にはProである必要はないと思います。

私の環境

参考までに、私が使っているPCの基本スペックです。

  • メインメモリー:16GB
  • ストレージ:SSD 512GB + HDD 1TB
  • ビデオカード:GeForce1060
  • CPU:Intel Core i7(第7世代)
  • OS:Windows10 Pro (64-bit)

以上で、デュアルモニター構成にしています。

Unityはメモリー食いなので、快適に使うにはメインメモリーやストレージに余裕があった方が吉です。自分の感じだと、1年ごとにストレージが500GBぐらい消費している感じです。2年ぐらいで上記のストレージは一杯になってきて、500GBの外付けSSDを追加した上で、古いプロジェクトはネットドライブに移動しています。

CPUやビデオカードはコダワリが出る部分だと思いますので、お好みでお選びください。

まとめ

Unityに必要なPCの目安をご紹介しました。この辺は宗教戦争が勃発しそうな分野なので、飽くまで目安とお考え下さい。全然そんなんじゃ足りないだろ、という方もいらっしゃると思います。上限については予算と思想に合わせてお選びください。

冒頭に挙げたスペックを下回る場合は実用に耐えなくなるのではないかと思います。予算が許すなら、それなりに良いスペックにして損はしないと思います。

PCの準備ができたら、Unityをインストールしましょう。こちらの記事に続きます。

参考URL

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4 thoughts on “Unityの動作環境

  1. 大変参考になりました。助かりました。
    ありがとうございます。

  2. PCを購入する上で参考にさせて頂きたいのですが、CPUは第何世代のものを使用されておりますでしょうか。

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