2023/9/12-22の作業
9月はUnityの設計に関する書籍を書く!と宣言した直後の9/12にUnity騒動が起きました。
ランタイムフィーを支払う条件には程遠い状況なので支払いについては構わなかったのですが、インストール数の把握というところが問題でした。インストール数を把握するにはランタイム側にインストールされたかを判断してサーバーに送信する仕組みが必要です。Unityは「GDRPなどには抵触しない方法」と述べていましたが、要はGDRPなどに抵触しないように統計的に処理した情報を全てのランタイムから収集します、ということでしょう。規約やプライバシーポリシーの提示と収集した情報の開示、オプトアウト機能は提供する必要がでてきます。
そのような面倒を避けるために情報は収集せずに有料アプリにするか、アプリは無料にして解説書などで売り上げを出すという方針にしました。Voxelorer Birdのリリースを延期して、ひよこ編を作って書籍を書くのはこの方針によるものでした。しかし12日の発表通りなら、Unityでビルドした全てのアプリは何らかの情報をUnityのサーバーに送信することになります。それでは今の活動方針の意味がなくなってしまいます。
そこで9/12からGodotの調査を始めました。
- 9/12-14 Godotのマニュアルを読んで基本機能の把握
- 9/15-16 First2Dチュートリアル
- 9/17-18 First3Dチュートリアル
- 9/19-21 モバイル用の画面作りの研究
- 9/22 Unityで作成したアニメデータの移動方法の調査、Blob影、Anrdoidビルド
モバイル向けのレンダラーは機能がかなり制限されています。使える機能がUnityと違うので、Godot向けの画面調整が必要です。機能が少ないので高速に動きそうなものですが、何も考えずにビルドしたらPixel3aで8fps程度しか出ませんでした^^; ビルドについての調査もこれからの課題です。
技術書の方はGodotの調査が順調にいけば、Godotでモバイル向けのアプリを開発しはじめました、というような内容になりそうです。
9/22現在、Unityの方はインストール数は自己申告にする方向で話が進んでいるようですが、まだ確定の発表はありません。また今回は引っ込めてもいつまた復活させるか分かりませんし、Unityの収益が改善しない場合は今度はUnityが経営的に存続できるかという心配が出てきます。いずれにせよ、Unity以外の選択肢を開拓しておく必要性が高まりました。
Plusプランが廃止されることも発表されました。次の1年はPlusの料金でProを利用できますが、1年以内に製品をリリースする予定がないので、一足早く無料プランに逆戻りすることになりそうです。
思わぬ発表で激動の9月になっています。